CloudFormationでAmplify入門

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CloudFormationでAmplify入門

Amplifyを取り上げます。

AWS Amplifyは、フロントエンドのウェブおよびモバイルデベロッパーがAWSで迅速かつ簡単にフルスタックアプリケーションを構築できるようにする専用のツールと機能のセットです。

AWS Amplifyホスティングへようこそ

本ページはAmplify入門ということで、CloudFormationを使用して、シンプルなAmplifyアプリを作成します。

構築する環境

Diagram of introduction to Amplify with CloudFormation.

CodeCommitリポジトリを作成します。
リポジトリにHTMLがプッシュされると、Amplifyでのビルドが開始されます。
ビルドが完了すると、HTMLファイルがホスティングされます。

CloudFormationテンプレートファイル

上記の構成をCloudFormationで構築します。
以下のURLにCloudFormationテンプレートを配置しています。

https://github.com/awstut-an-r/awstut-fa/tree/main/133

テンプレートファイルのポイント解説

CodeCommit

Resources:
  CodeCommitRepository:
    Type: AWS::CodeCommit::Repository
    Properties:
      RepositoryName: !Ref Prefix
Code language: YAML (yaml)

CodeCommitリポジトリを作成します。

特別な設定は不要です。

Amplify

Resources:
  App:
    Type: AWS::Amplify::App
    Properties:
      BuildSpec: |
        version: 1
        frontend:
          phases:
            # IMPORTANT - Please verify your build commands
            build:
              commands: []
          artifacts:
            # IMPORTANT - Please verify your build output directory
            baseDirectory: /
            files:
              - '**/*'
          cache:
            paths: []
      CustomRules:
        - Source: /<*>
          Status: 404-200
          Target: /index.html
      EnableBranchAutoDeletion: false
      IAMServiceRole: !GetAtt AppRole.Arn
      Name: !Ref Prefix
      Platform: WEB
      Repository: !Ref CodeCommitRepositoryCloneUrlHttp

  Branch:
    Type: AWS::Amplify::Branch
    Properties:
      AppId: !GetAtt App.AppId
      BranchName: !Ref BranchName
      EnableAutoBuild: true
      EnablePerformanceMode: false
      EnablePullRequestPreview: false
      Framework: Web
      Stage: PRODUCTION
Code language: YAML (yaml)

Amplifyアプリとブランチです。

ポイントはRepositoryプロパティです。
先述のCodeCommitリポジトリを指定します。

他のプロパティについては、デフォルトの値を設定しています。

以下がAmplifyアプリ用のIAMロールです。

Resources:
  AppRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    DeletionPolicy: Delete
    Properties:
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: 2012-10-17
        Statement:
          - Effect: Allow
            Principal:
              Service:
                - amplify.amazonaws.com
            Action:
              - sts:AssumeRole
      Policies:
        - PolicyName: CloudFormationDeployPolicy
          PolicyDocument:
            Version: 2012-10-17
            Statement:
              - Effect: Allow
                Action:
                  - logs:CreateLogStream
                  - logs:PutLogEvents
                Resource: !Sub "arn:aws:logs:${AWS::Region}:${AWS::AccountId}:log-group:/aws/amplify/*:log-stream:*"
              - Effect: Allow
                Action:
                  - logs:CreateLogGroup
                Resource: !Sub "arn:aws:logs:${AWS::Region}:${AWS::AccountId}:log-group:/aws/amplify/*"
              - Effect: Allow
                Action:
                  - codecommit:GitPull
                Resource: !Ref CodeCommitRepositoryArn
Code language: YAML (yaml)

こちらもデフォルトの権限を付与しています。

環境構築

CloudFormationを使用して、本環境を構築し、実際の挙動を確認します。

CloudFormationスタックを作成し、スタック内のリソースを確認する

CloudFormationスタックを作成します。
スタックの作成および各スタックの確認方法については、以下のページをご確認ください。

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各スタックのリソースを確認した結果、今回作成された主要リソースの情報は以下の通りです。

  • CodeCommitリポジトリ:fa-133
  • Amplifyアプリ:fa-133

CodeCommitリポジトリを確認します。

Detail of CodeCommit 1.

正常にリポジトリが作成されています。

トリガー設定を確認します。

Detail of CodeCommit 2.

自動的にトリガー情報が設定されています。
何らかのイベントが発生するたびに、トリガーが実行されるように設定されています。
通知は自動的に作成されたSNSトピック宛です。

このSNSトピックを確認します。

Detail of SNS 1.
Detail of SNS 2.

確かにSNSトピックが生成されています。
このトピックのサブスクライバーには、HTTPSで所定のAPI Gatewayエンドポイントが設定されています。

Amplifyを確認します。

Detail of Amplify 1.

Amplifyアプリ・ブランチが正常に作成されています。
先述のCodeCommitリポジトリと連携できていることがわかります。

動作確認

準備が整いましたので、CodeCommitリポジトリにHTMLファイルをプッシュします。

まずCodeCommitをプルします。

$ git clone https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com/v1/repos/fa-133
Cloning into 'fa-133'...
warning: You appear to have cloned an empty repository.
Code language: Bash (bash)

空のリポジトリがプルされました。

リポジトリにHTMLファイルを加えます。

$ cat << EOF > ./fa-133/index.html
> <!DOCTYPE html>
> <html lang="en">
>   <head>
>     <title>index.html</title>
>   </head>
>   <body>
>     <h1>fa-133</h1>
>   </body>
> </html>
> EOF
Code language: Bash (bash)

HTMLファイルをCodeCommitにプッシュします。

(master) $ git add .

(master) $ git commit -m "first commit"
[master (root-commit) 5a16cf1] first commit
...
 1 file changed, 9 insertions(+)
 create mode 100644 index.html

(master) $ git push
...
 * [new branch]      master -> master
Code language: Bash (bash)

正常にプッシュできました。

改めてCodeCommitを確認します。

Detail of CodeCommit 3.

確かにHTMLファイルがプッシュされています。

改めてAmplifyアプリを確認します。

Detail of Amplify 2.

アプリのビルドが開始されました。

しばらく待つと、ビルドが完了します。

Detail of Amplify 3.

生成されたアプリのドメインにアクセスします。

$ curl https://master.djirgnets96mz.amplifyapp.com/
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
  <head>
    <title>index.html</title>
  </head>
  <body>
    <h1>fa-133</h1>
  </body>
</html>
Code language: Bash (bash)

CodeCommitリポジトリにプッシュしたHTMLファイルが返ってきました。
確かにAmplifyアプリでHTMLファイルがホスティングされました。

まとめ

Amplify入門ということで、CloudFormationを使用して、シンプルなAmplifyアプリを作成しました。

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